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スペイン巡礼13話 激しい山道!ロンセスバージェスからスピリその1

ロンセスバージャス→スピリ

 

スペイン国内の巡礼路を歩き始める

 

2012年7月28日

スペイン第一日目の朝 6時半ごろです。

暑くなる前にその日歩く行程を終えなくてはいけないので、毎日早起きするのです。

アルベルゲ(巡礼宿)の自販機で朝食を買います。買い方や暖め方は、その辺にいた親切なスペイン人の男性が教えてくれました。

 

アルベルゲのダイニングで朝食です。

 

本日の朝食は 自販機で買った赤ピーマンの肉づめ(超おいしかった)、ヨーグルト、ミネラルウォーター、昨日のランチの残りサンドイッチです。

 

体が慣れるまでバックサービスを使う!

 

早く準備ができたにも関わらず、リュックのバックサービスを使うため、近くのホテルが開くのを1時間以上も待たなくてはいけませんでした。

リュックを次の村まで運んでくれるサービスは7ユーロでした。

(この区間はバックサービス料金が高いのかも知れません。他の区間では4ユーロ〜5ユーロです。2019年現在)

 

巡礼の最終目的地、サンティアゴ・デ・コンポスティーラまで790kmのサイン!

この頃は、その距離の重みがまだまだないのです。

まだまだ歩き出して2日目!

 

きれいな森の道を歩いていきます。平らだし、涼しいし、楽勝です。

途中で、韓国人のミンジンが引き返してきました。
泊まったアルベルゲにカメラのアダプターを忘れたようでした。

もう歩き出して30分たってから気がついたそうです。
往復1時間分、余計に歩くことになったミンジン。

「私たちもゆっくり歩いているから、気をつけて、もどってきてね!」
ミンジン、かわいそう!

 

道の途中に十字架があります。

 

ロンセスバージェスから3kmほど歩くと、スーパーがありました。
何か食料を買うため入ります。果物と果物ナイフをゲット!

 

やさしいレジのおじちゃん。「どこから来たの?」とスペイン語で聞いている。。。と思います。

「ヤポン!」(日本)と答えました。

 

ブルゲテの村に到着

ブルゲテの村に着きました。
ここには、「陽はまた昇る」「老人と海」などで有名な作家ヘミングウェイの泊まったホテルもあります。

エスピナルの村

 

ブルゲテから3km先の、エスピナルという村のBARでトイレ休憩です。
BARの外で オリソンのアルベルゲで一緒だった足の悪いおじちゃんと会いました。

松葉杖みたいなものをついて歩くとのことで、みんなで心配していました。
道中、何度もみんなで、そのおじちゃんを見たか?と確認しあいましたが、この日以来会うことはありませんでした。

松葉杖のおじちゃん大丈夫だったかなー?

 

小さい川を越えていきます。

 

歩きながら、日本で待ってくれている主人とスカイプをしました。
これで、ますます日本とスペインの距離を感じなくなります。

便利な世の中!

 

牛が逃げないようにでしょうか?このような柵と扉がたくさんあります。

 

扉を開けて、また閉めて~。

(今思い返してみると、この小さな扉さえ懐かしい!!!と感じるスペイン巡礼!2019年春)

 

途中でベルギーから来たAnickたちと遭遇!
知っている人と会うって、すばらしい安心感をくれます

 

けっこう激しい山道が続きます。

 

10時くらいになると お腹がすいてきて体力も乏しくなってきます。
娘は大好きな生ハムを嬉しそうに食べます。

なぜ、歩きながら食べているのか。。。

その理由は、私たちの場合、一旦休憩のために腰を下ろすと再び歩き出すのがけっこうしんどい!!ということを発見したからです。!

娘と話し合った結果、歩みを止めないように休まずにゆっくり歩き続けようということになりました。

 

 

道しるべに沿って歩きます。
いったい、今どのあたり!? いつも地図とにらめっこです。
登ったり、降りたりの坂道が続きます。

 

ドイツ人のおじいちゃんとの出会い

 

Lintzoanという村を過ぎた坂道で 「かわいそうなおじいちゃん」と呼んでいたドイツ人に出会います。
75歳くらいのおじいちゃんでしょうか?

ゆっくりゆっくりと進むおじいちゃんを見て、娘が、かわいそう〜〜と言っていました。
この日以降も 何度か何度かアルベルゲや道中で会いました。
おじいちゃんのことが大好きになった娘。

 

何日かおじいちゃんと会うことになりますが、ついにスペイン巡礼の途中で、おじいちゃんとは会えなくなってしまいました。

娘と2人、1ヶ月間、おじいちゃんが無事にカミーノを歩きとおすことができるようにと毎日祈りを捧げることになります。

きつい山道を登るたびに、「かわいそうなおじいちゃん、この道歩けるかな?」と娘が心配していました。

 

日本に帰ってからも、膝に両手をついてハアハアと休みながら、でも、一歩一歩歩いていたかわいそうなおじいちゃんの姿が目に浮かびます。

「あっ、犬を飼っているって言ってたから、カミーノは一人できたけど、きっと家族がいるよね」
と娘が言います。

上記の写真が最後に会ったときです。

おじいちゃんは今でも元気に暮らしていらっしゃるでしょうか?今ごろドイツの空の下、スペイン巡礼「カミーノ」のことと私たちのことを思い出してくれているかもしれません。

本当に心に残る出会いが続出の旅となりました。

 

つづく。

 

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