ローマから世界遺産[ポンペイ遺跡]まで日帰りが十分可能です。ローマからポンペイ遺跡への行き方、観光情報です。
火山噴火による火砕流と火山灰により、1夜にして姿を消した世界遺産ポンペイの街。
ローマからポンペイ遺跡までのオススメの行き方を紹介します。(2019年6月最新情報)
世界遺産ポンペイ遺跡へ!
2000年前にタイムトリップしたかのように感じる
世界遺産ポンペイ遺跡。
そこでは、ローマ時代の街を行き交う馬車等の喧騒や人々の日常の息遣いまで感じることができます。
一晩で火山灰に埋もれてしまったポンペイですが、皮肉にも火山噴火のおかげで2000年前の暮らしぶりを生々しく現代に伝えてくれています。
ローマからポンペイ遺跡への行き方
ローマからポンペイ遺跡までの距離は、およそ250km。
電車に乗れば簡単に日帰りが可能です。所要時間は、乗り継ぎを含み片道3~4時間です。
ローマから
ナポリへ向かい、
ナポリで乗り換えて
ポンペイへと電車で行くことができます。
ローマテルミニ駅 ⇄ ナポリ中央駅 ⇄ ポンペイ
ローマからナポリまでの行き方
まずは、ローマからナポリまでですが、距離は約220kmです。
高速列車で1時間〜2時間ほどです。
車やバス移動だと2時間半程度です。
ローマテルミニ駅からナポリ中央駅まで、
フレッチャとイタロの2種類の電車があります。
料金は時間帯、クラスにより異なりますがおよそ25~40ユーロです。
予約はこちらレイルヨーロッパHP
また、
メガバスという1〜15ユーロでローマからナポリへ行ける格安のバスもあります。
メガバスの時刻料金表はこちら
1日に6便程度です。料金は英語を選ぶとポンド表記、イタリア語を選ぶとユーロ表記ですので注意してください。
ナポリからポンペイまでの行き方
次に、ナポリからポンペイまでの行き方です。距離はおよそ20kmです。
電車でおよそ30分から40分かかります。
料金は2,6ユーロと安いです。
ナポリ中央駅からポンペイまでは、
2種類の路線(
チルクムベスビア周遊鉄道Circumvesuvianaと、
FS線トレニタリア線Trenitalia)があり、
ポンペイには、以下のとおりポンペイ遺跡まで歩いていける
3つの駅があります。
➊ポンペイ・スカビPompei Scavi駅(チルクムベスビア周遊鉄道)、➋
ポンペイPompei駅(チルクムベスビア周遊鉄道)、それから
➌ポンペイPompei駅(FS線トレニタリア線) の3つの駅です。
つまり、ナポリ中央駅からポンペイまでは、2つの路線のうちのどちらかの電車に乗って、ポンペイ遺跡近くでは3つの駅のうちのどこかで降車すれば良いのです。
駅によって、ポンペイ遺跡の入口が変わります。
ナポリ中央駅⇄ポンペイ遺跡近くの3つの駅
➊チルクムベスビア周遊鉄道
ポンペイ・スカビPompei Scavi駅 (Napoli Sorrent間)遺跡まで徒歩1分
➋チルクムベスビア周遊鉄道
ポンペイPompei駅 (Napoli poggiomarino間)遺跡まで徒歩10分
➌FS線トレニタリア線
ポンペイPompei駅 (Napoli Salerno間)遺跡まで徒歩10分
ナポリからポンペイ遺跡は約20kmですので、料金はかかりますが、最悪タクシーに乗っても大丈夫な距離ではあります。
ローマからポンペイ遺跡までオススメの行き方
個人的には、ローマからナポリまで高速列車を使い、ナポリからポンペイまでは
➊のチルクムベスビア周遊鉄道を使ってポンペイ・スカビPompei Scavi駅で降りる方法をオススメします。
ポンペイ・スカビ駅からポンペイ遺跡まで
徒歩1分です。
ポンペイ遺跡の目玉である秘儀荘にも近い
マリーナ門入口になります。
それでは、オススメの行き方 を詳しく紹介します。
まずは、ローマテルミニ駅からナポリ中央駅まで高速列車に乗ります。
ネットで予約するか、前日までに駅構内で切符を買っておく方が無難です。
予約はこちらレイルヨーロッパHP
しかし、私の場合は、ハイシーズンの夏ではなく3月だったのと、帰りはローマテルミニ駅からパンテオン近くのホテルまでタクシーに乗るつもりだったので帰りが夜遅くなってもかまわないと判断し、予約せずにローマテルミニ駅で直接チケットを買いました。ゆっくり朝9時半すぎ発の電車でした。
朝7時〜8時台の電車を外すと、かなり安い料金の電車がありました。
また、チケット自動販売機でクレジットカードで買おうとしたのですが、2台くらいのチケット自動販売機でクレジットカードでは買えませんでした。
ダメ元で、少し離れたチケット自動販売機で試すと、無事に買うことができました。
外国の場合、このようなことが往々にしてあるので困ります。クレジットカードを受け付けない場合には、違うチケット販売機を試してみてください。
有人窓口はかなりの人数の人が並んでいます。
次に、ナポリ中央駅で電車を降りて、駅の地下へと進みNapoli Garibaldi駅へ
ナポリ中央駅には、地下へ進むエスカレーターがあります。
エスカレータで地下へ着いたら、左手へ進み、
チルクムベスビア周遊鉄道Circumvesuviana
と書いてある看板をたどって
Napoli Garibaldi駅の方へと向かいます。
Napoli Garibaldi駅で ナポリから ポンペイ行きのチケットの買い方
改札手前にチケット売り場があります。
ポンペイ行きのチケットは、自動販売機ではなく窓口で買います。
とても小さな窓口ですが、人が並んでいるのでわかると思います。
この窓口で、往復のチケットを買っておくと良いです。
窓口の駅員さんは、観光客に慣れている様子でしたので、「Pompei 2persons」のように「ポンペイ、人数」だけ伝えると簡単にチケットを買うことができました。
この時、何番線から出発なのか、何時発なのかを聞いた方が良いです。
「テン サーティー(発車時間)、ナンバー3(ホーム)」例えばこのように教えてくれます。
改札を抜けてさらに地下へ。
2番線ホーム、3番線ホームと書いてある、かなり狭い階段を下りていきます。
ここでも、たくさんの観光客がいるので流れてに従って行けば大丈夫です。
Napoli Garibaldi駅です。
Sorrent行きの電車に乗ります
電車に揺られることおよそ30~40分です。
車体には落書きがあります。
この電車では
スリに注意です。
私が乗った時にも、おじさん2〜3人のグループが途中の駅で電車のドアが閉まる寸前に飛び降りていきました。
すぐ近くに立っていた若い男の子が、ポケットの中を確認して「すられた!!!」と嘆いていました。
ポケットの中に入れた物はすられてしまいます。しっかりとバッグを目の前で抱えるか、バッグをジャケットで覆った方が良いと思います。
ポンペイ・スカビPompei Scavi駅(Napoli Sorrent間)で降ります
ポンペイ・スカビPompei Scavi駅ではたくさんの観光客が降りるので間違う可能性は少ないと思います。
駅名のアナウンスはないので、電車に乗っている間は駅に掲げてある看板をチェックしていくと良いです。
予告なしにスケジュールの変更やサービスが廃止されることもあります。詳しくは各会社のスケジュールを参照してください。
駅を出て右手の方へ ポンペイ遺跡マリーナ入口まで徒歩1分!
駅近くでチケット売り場や勧誘の人がいますが、実際、ポンペイ遺跡入口にあるチケット売り場で買った方が安いです。
徒歩1分でポンペイ遺跡マリーナMarina入口へ到着です!
入口を入ると、すぐに入場券売り場があります。
チケット代は1人
13ユーロです。(2018年6月)
入場券を購入した後、すぐ右手のインフォメーションで日本語ガイドブックをもらうことができます。
このガイドブックは詳しく日本語で書かれています。
このの地図を見ながら進めば、ガイドなしでも見所を押さえて見物することができますが、かなり広い街ですので、事前に下調べをした方が効率良く見て回ることができます。
入場すると、紀元前80年に建設されたマリーナ門が迎えてくれます。
写真中央の大きめの門が車用、すぐ左にある少し小さな門が歩行者用の門だったそうです。
マリーナ門をくぐるとすぐ右手に新しく作られた資料館があります。
この資料館を見てからポンペイ遺跡を見学して行くと昔のポンペイの様子がイメージしやすくなります。
また、マリーナ門からは「ポンペイの赤」と称されて有名な壁画のある
秘儀荘にも足を伸ばしやすいです。
チルクムベスビア周遊鉄道CircumvesuvianaのHPはこちら
ナポリ中央駅周辺はナポリの中でも一番治安が悪い
ナポリ中央駅周辺は治安が悪いので有名です。
大通り以外や夜間は歩かないようにしましょう。
せっかくですので、スリ等には気をつけながら、ナポリの海を見たりナポリが発祥の地であるピザを食べたいところです。
ナポリには世界遺産もあります。
2000年前の街が悠久の時の流れを超えて蘇る!ポンペイ遺跡
紀元79年8月24日(2018年10月、労働者によって壁に書かれた走り書きが発見されました。この新発見により、ポンペイの街が火山灰に埋まったのは10月ではないかと言われています) 長らく休止していたヴェスヴィオ火山が噴火し、火山灰や軽石がポンペイに休みなく降り住居の屋根を壊しました。
最後には、時速100km以上の速さで400度にも達する火砕流により、ポンペイの人々の生活を跡形もなく消してしまったのです。
時が流れて1748年、忘れ去られていたポンペイの街の発掘が行われました。
そこには、時が止まったような姿で残る住居や人々の死骸跡が残っています。
ポンペイは紀元前6世紀に誕生し、紀元前4世紀から3世紀にかけて繁栄しました。
現在遺跡として見ることができる豪奢な家々は、紀元前2世紀に並び建ったそうです。
城壁で囲まれたポンペイの遺跡街ですが、発掘されていない所が3分の1ほど残っていて、まだまだ発掘中です。
ポンペイ遺跡は2〜3時間で主要な遺跡を見ることができますが、できたら5時間以上かけてゆっくりと見て回るのをお勧めします。
見所はたくさんあります。また、軽食を摂ることができるカフェ、トイレも遺跡内にあります。
ローマ市内のフォロレマーノ等よりも、2000年前の暮らしぶりがイメージしやすいポンペイ遺跡です。
また、ローマからポンペイ遺跡まで日帰りツアーもたくさんあります。
ただし、ツアーの場合は、個人で電車で行けば5〜6千円で行けるところが2万円越えになります。もちろんガイド付きですので効率良く遺跡を見て回ることができます。
ぜひぜひ世界遺産ポンペイ遺跡へ足を伸ばしてみてくださいね。