2012年のスペイン巡礼
カミーノ(スペイン巡礼800km)を終えて日本に帰ってきてから約一ヶ月がたちます。
2012年夏休み、小学生の娘を連れてスペイン巡礼800kmを旅しました。
それは、寝袋を担いで バックパックでの歩きと自転車とバスでの移動、期間は1ヶ月間という過酷な旅でした。
徒歩、自転車、バスでスペイン北部を横断
スペイン巡礼の旅 最終目的地「サンティアゴ デ コンポステーラ」
2012年8月18日到着
へこたれ気味の娘 真夏の汗だくの峠越え Alto Mostelares頂上付近
「カミーノ デ サンティアゴ」というスペイン巡礼の旅路で出会った全ての人たちとは、2012年の暑い夏を一緒に感じていました。
たくさんの写真に残された出会いや風景、日本に帰って来てからのち、それを見返すと全てがまるで夢だったかのように感じられます。
よみがえるのは、世界中から来た巡礼者の皆さんの 汗にまみれたTシャツだったり、泥に汚れた靴だったり、峠越えで思わず口から漏れる唸り声だったり、一日歩き終えた後の宿での笑い声だったり、私たちを いろんな場面で助けてくれた皆さんのやさしさだったり、、、などなどです。
運命の出会いで、巡礼者同士すぐに仲良くなる
今夜の宿を話し合って決めているところ
特に、急な坂道では、近くを通る人びとが 娘の自転車や 荷物を担いでくれたり、道を間違えそうになるとそれを見た人が「カミーノはこっち!こっち!」と車から降りてまで教えに来てくれたり、、、、多くの人びとの優しさにふれる場面が折に触れて今でも鮮やかに思い出されます。
それから、すれ違うだけだった人々の「ブエン カミーノ!」(よい旅を!カミーノでの合言葉)という、まるで昔から知っている友達のように励まし合う言葉だったりもします。
今では離れ離れになって、それぞれの国でそれぞれの生活に戻っているみなさんも、この地球上のどこかで深まりゆく秋や、暖かい春の気配(南半球)を感じているのでしょうか?
あんなに暑かった夏が過ぎ去って、いつも間にか窓から吹き込む風がまるでクーラーの風のように冷たくなってきました。
真夏のカミーノを歩いていた頃から 少しづつ月日がたっていき、確実に季節が変わっていきました。
地球が 宇宙が 確実に動いているのですね。
こんなふうに書いているより、旅中でお世話になったみんなに早くお礼のメールを書かなくては。。。と思いながら、雑事に追われているせいにして英語でメールを書くのは・・・ちょっと 後回しになってしまっています。。。。
本日、風という意味の名前を持つイタリアから来たビンセンゾ(上記の写真の男性)にメールを送ってみたけれど、メールは届かずにかえってきてしまいました。
ビンセンゾは 娘とたくさん遊んでくれました。
周りを本当に明るくして、盛り上げてくれる自由に生きている風のような男!
イタリア本場仕込のおいしいパスタも作ってくれました。
8月9日ごろ、ビンセンゾが歩いているところをバスの中から見たけれど、それ以来カミーノの道で会う事はありませんでした。
彼は今頃どの空の下にいるのかな〜?
このように、2012年夏スペイン巡礼路の上でたくさんの出会いがあって、自分と娘のたくさんの気づきもありました!
スペイン巡礼の旅の物語をこれから綴っていきたいと思います。
追記
その後もスペイン巡礼に魅せられて、2013年、2015年、2017年、2018年にスペインを旅しました。
小学生だった娘は大学生になり、スペインの巡礼宿や、東京の外国人向けホステルでボランティアを経験しています。
ビンセンゾのことは今でもよく思い出します。再会する日がいつか来るように願っています。
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