パリ→サンジャン・ピエ・ド・ポー
サンジャン・ピエ・ド・ポーに向けて夜行列車が走る
2012年7月25日。夜中に3時間遅れでようやく発車した夜行列車は、フランスを南下してバイヨンヌまで向かいます。
寝台の1階に寝ていたハリーポッターのダニエル君そっくりの男の子が、3時間も遅れたから朝食のサービスがある事と、鉄道会社にお手紙を投函すると代金が少し戻ってくるよと教えてくれました。
チケットを見せると 車内でコーヒー、オレンジジュース、ヨーグルト、ビスケット入りの箱をもらえました。
PCで予約した紙も 捨てることにします。少しでも軽くすることがスペイン巡礼の旅では必至です。
ダニエル君は私たちの降りる駅の2~3個手前で降りていきました。
ダニエル君とは生涯もう二度と会うことはないでしょう。
スペイン巡礼の旅では、一度きりの出会いで終わる人もいれば、1週間ぶりに思わぬところで再会したり・・・といろいろなドラマが繰り広げらることになります。
降りる駅を乗り過ごす!
夜が明けると列車の中の通路で、フランス人のおばちゃんと話をしておりました。
話題は小説家の村上春樹のことでした。
ヨーロッパの人は村上春樹が好きだという人が多いです。
日本人としてちゃんと有名作家の本は読んどかないといけないなー。
そんな話をして盛り上がっていたら、降りるべき駅を降り過ごしてしまいましたーーーー!
次の駅で乗り換えて、バイヨンヌへ戻ります。車掌さんがはんこを押してくれたので料金は無料でした。が、基本的にヨーロッパって改札がないんです。
そのバイヨンヌで、娘が大好きになる韓国人の「ユニちゃん」と出会うことになります。
3時間遅れの発車や、乗り換えミスなどで、時間の調整が起こり、このように会うべき人と出会うようにと運命は運ばれていくようです。
サンジャン・ピエ・ド・ポーに到着
電車で駅に降りそびれたおかげで、ユニちゃんと出会うことができました。
サンジャン・ピエ・ド・ポー巡礼事務所へ
バイヨンヌからサン・ジャン・ピエドポーに着き、黄色いリュックのユニちゃんと一緒に、巡礼手帳(クレデンシャル)をもらうために巡礼事務所へと向かいます。
巡礼事務所へ向かう途中で スペイン巡礼路「カミーノ」の道しるべを発見しました。
記念すべき第1個目の貝印でした!
1ヶ月間 この貝印の道しるべに 泣かされ、励まされ、前へ前へと進むしかない毎日を送ることになります。
そうです、この道しるべは苦しみと喜びと懐かしさのたくさんこもった、私たちの宝物となりました。
つづく。