シスールメスール→プエンテラレイナ
難所の丘を越える!
2012年 7月31日 その1
アルベルゲの宿泊についていた朝食は、パンとミルクやカフェコンレーチェ(カフェオレ)です。
スペイン巡礼路上の、寄付制のアルベルゲにはこのように無料で朝食が付いてくることが多いです。
もしくは、朝食3ユーロくらいで食べることができるアルベルゲもあります。
朝7時なのに、もうみんな出発してしまったようです。
全てのベッドがもぬけの殻になっていました。
夏のスペインは非常に暑くなります。午後になると暑すぎて、巡礼路を歩くのは地獄を見ることになるので、みんな暗いうちの早朝にアルベルゲを出発していました。
日本でも見える太陽をシスールメルールで眺める!
管理人のおじちゃんは「ブエン・カミーノ」と言って、出発を見送ってくれました。
スペインでの朝日を見ながら、日本のことを想いました。
スペインと日本はこんなに距離があるのに 同じ太陽に照らされています。
日本では夕日として同じ太陽を見ることができるのです。
太陽の大きさと、太陽のありがたさを思い知ります。
砂利道は、少しの上り坂でも自転車をこぐのがきつくて、なかなか前に進みません。
スペイン巡礼路を自転車で進む!
がんばって慣れない自転車で進んでいます。奮闘中です!
周りは広大な麦畑です。収穫は終わっているみたい。
自転車を漕いでも漕いでも、、、、、麦畑が延々と続いています。
舗装されていない道を自転車で進むのは大変ですが、とっても綺麗な景色が続きます。
Zariquieguiへ!
6kmほど走ると次の村「Zariquiegui」が見えてきました。
教会前では一休みしている人が。のりのりに明るいです
日本で待っててくれているパパとスカイプ中です。
こんな田舎にいても、オンタイムに日本にいる人と話せるなんて!?
しかも動画で!!
このスーパーでアイスクリームを買いました。とにかく熱中症にならないよう塩分や糖分をとらないといけません。
Barやお店を見つけては栄養補給のために飲み物や食べ物を購入します。
さて、休憩ができたところで出発です。Zariquiegui村の中を通って行きます。
こんな小さな村に、またいつか再び訪れることはあるのでしょうか?
スペイン巡礼路に行かなければ、遠い日本からわざわざ訪れることはないような村を見ては、このように感じました。
またこの小さな村に訪れることがあるのか?と。
ペルトン峠を越えて行く!
しかし、そんな感慨に浸っている余裕はありません。
本日はペルトン峠越えという難所が待ち受けているのでした。
一回目の難所はピレネー山脈越えでした。本日2回目の難所です。
なんだ?! これは、まるで登山ではないでしょうか???!!!
実際、登山に自転車で臨んでいるようなものです。
子供の体で、自転車を押しながら登山するのはちょっと酷だったようで、娘は全然前に進みません。
仕方なく、私は娘の自転車を押して登って、また下りて自分の自転車を押して登るという方法を繰り返しました。
汗だくで、登ったり下りたりを繰り返していますが、、、、
お化粧がとれないか・・・それだけが心配です。笑
頂上付近で、娘はバランスをくずして、いばらだらけの低木に自転車もろとも突っ込んだらしいです。私は目撃していませんでした。
高原植物の小さなとげが、顔や手にたくさん刺さってしまい、すっかりブルーになってしまいました。
後になっても、このとげの襲撃が一番嫌だったと娘は語っていました。
日本にいるパパと長女にスカイプがつながり、ようやく娘は元気復活です。
風車がかなり近くに見えて来ましたが、この峠越え以来、大きな風車を見るたびに嫌な気になったものです。
ここナバーラ州は、風力発電が盛んです。風車を見ると、ドキリとしてしまう・・・。またこのような大きな丘を越えなくてはならないのか、、、、?とすっかりトラウマとなったみたいです。
そして、ようやくペルトン峠に着きました!
頂上ではこのおにいちゃんが自転車の不具合を直してくれました。
男性が、階段で自転車を持ってくれ、バックを結び直してくれました。
このように、たくさんの方にサポートしてもらい感激です!
ペルトン峠を下る!
下りは恐ろしいほどの傾斜です。しかも大きな石ころがゴロゴロ!私は自転車を押して降りていきます。
娘は簡単に自転車に乗ってずんずん下っていきます。
ここでわかったことがあります。 娘は下りに強くて登りにめっぽう弱いということが!
ようやく下りが落ち着いたところで、休憩をとります。疲れ果てました。
灼熱の太陽の下、私たちの命をつなぐのは「ポテトチップス」と果物です!
広い麦畑の美しい風景は続きます。
どんだけ、みんなパンを食べてんだよーーー!!と言いたくなるほどです。
つづく。