リュックを背負って毎日20km以上を歩くスペイン巡礼 目指せ!バックパックの軽量化!
スペイン巡礼路カミーノを楽しく、快適に歩くために、どうやって荷物を軽量化するのか。
リュックの軽量化は、スペイン巡礼路を歩く上で永遠の課題なのです。
荷物を軽くするためにどうすれば良いのか、スペイン巡礼を6回経験したMiyukiがご案内します。
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スペイン巡礼中 歩くたびにリュックの重みが肩に食い込んでくる!
毎日村から村へと移動しながら、次の宿泊地へと進んでいくスペイン巡礼。
全財産すべての持ち物は、自分が背負っているリュックの中。
「このリュック意外と軽いかな?」という感覚で歩き始めたとしても、歩いていくうちに日に日にリュックは重く感じていくものです。
日が経つほどに、疲労がたまり、足にダメージを受けていきながら、特に坂道を登る時などにリュックの重みが肩に食い込んできます。
日々歩くことに慣れてはいっても、リュックの重みは日々増していくように感じる人が多いようです。疲れがたまっていくからだと思います。
みんな何kgぐらいのリュックを背負って歩いているのか?
皆さんののリュックの重さが気になります。
だいたい何kgのリュックなのでしょうか?
巡礼者同士、リュックの重さに関しての話題によくなります。
重そうにリュックを背負っている人を見ると、「何kgくらいなんですかー?」と聞いてしまいます。
10kg以上の思いリュックを背負っている日本人を多く見かけました。
日本人気質だからなのか、念には念を入れて必要だと思う持ち物が多いのかもしれません。笑。
カメラ、PC、それぞれのアダプターを持ち歩くとかなりの荷物になります。
5〜6年前まではデジカメを持っている人が多数でしたが、最近は
スマホのみで写真をとっている人ばかりです。
ただ、写真にこだわっている人は一眼レフカメラを持ち歩いています。
歩く季節によって荷物の重さは変わる
巡礼する季節が真夏だったら、寝袋と着替え、洗面用具等をひっくるめて
5kg〜8kgにしたいところです。
真夏は1リットル以上の水を持ち歩く必要があるので、
プラス1kgくらいになります。
秋冬になると着替えやジャンパーも増えてくるし、女性の場合は化粧品やヘアケア用品もプラスされます。
カメラやPC、バッテリー等を含めていくと結構な重さになっていきます。
秋冬に持ち歩く水は500mlで十分だと思います。
食料品も身の回り品の持ち物にプラスされ、簡単な食料やおやつ、水(500ml~1000ml)の重さも運ぶことになります。
リュックの重さ 何kgくらいが理想?
全ての荷物を入れて、
女性なら6~8kg、男性でも8~10kgに抑えたいところです。
6~8kgとは言ってもずっと背負って歩いているとずしりと肩に重さがのしかかっていきます。
10kg以上の荷物を頑張って背負っている人もいましたが、重くてかなりきつそうに見えました。
肩や首の痛みで 歩きを断念する人も!
足のダメージで歩きを断念する人に加えて、
肩や首の痛みに耐え切れず、巡礼を途中で諦める人も多いです。
カミーノに4回行った私が選ぶ靴 詳しくはこちら
痛み止めを途中で買うことはできます。そこそこの大きさの街にはファーマシー(薬局)はあります。
重いリュックを背負って巡礼を続けられないと感じた時には、どうしたらいいのか?!
荷物の減らし方は後述。バックサービスを利用することもできます。(後述)
リュックの大きさは30リットルから45リットルがオススメ
リュックが大きいと自然に荷物を入れてしまいがちです。
一方、小さめのリュックだと毎朝荷物を詰めるのが苦痛になっていきます。
リュックの大きさは、少し余裕があるくらいのリュックが毎日使用するのに楽だと思います。
ちなみに私は、初めのスペイン巡礼では30リットルのリュックを使っていましたが、大きさに制限があるため、寝袋を一番奥底に入れなければならず、朝寝袋をしまわないと他の荷物を全くリュックに入れることができませんでした。
寝る時にリュックに入れておいた着替え等を、翌朝いったん取り出してから、寝袋を詰める始末。なかなかストレスとなっていました。
少しだけリュックを大きくして35リットルにしたら、とても使い勝手が良かったです。
使用しない荷物はどんどんリュックにパッキングしていき、宿を出る最後の最後に寝袋を詰めることができたからです。途中で買ったおやつ等の食料品も問題なく詰めることができます。
ストレスなく出し入れしたいという理由で、かなり大きめのリュックを使用している巡礼者もいました。
大きいリュックの使い心地を聞いてみたら、「余裕があるので出し入れは楽、でも大きすぎて頭や首の後ろにリュックが当たるのが嫌だ」と教えてくれました。
というわけで、
女性の場合は35リットルリュックがオススメです。
35リットルくらいが荷物の多い真冬でも十分な大きさです。
女性用のリュックが体のラインに沿って無理なく背負うことができます。
男性でしたら、もう少し大きめの45リットルのリュックが使いやすいようです。
ただし、メーカーによって同じ35リットルでも造りの違いで大きさにかなり違いがありますので、実物を見て、リュックの中身の大きさをチェックして買うべきだと思います。
お店でいろいろな商品を見て回るのが良いでしょう。そして安いネットショップを探すのが良いのではないでしょうか。
それから、外側にたくさんポケットがある方が歩きながら簡単に出し入れできるので楽です。
特にお水はリュックを背負ったまま歩きながら出し入れできるように、外側のポケットに入れます。
ストローが伸びてきて歩きながら簡単にボトルの水を飲むことができるシステムを、リュックにつけるのはかなりお勧めです。
ボトルをリュックから取り出すのはなかなか手が伸びず大変なので、ストローで歩きながら簡単に水を飲める方法だと、水分補給がたやすくなります。
リュックの中では小分けするべし!軽量化と使いやすさを考える。
ほぼ毎日、寝袋や着替え等、全てのものを出し入れすることになります。
どこに何が入っているか分かるように、小分けしてビニール袋やジップロックに入れるとリュックの中でぐちゃぐちゃになりません。
少しでもストレスにならないようにするべきです。
みんな、歩き始めたばかりの時は、アルベルゲ(巡礼者用 宿泊施設)に着いた後や、朝の出発前は支度するのに時間がかかりますが、だんだん慣れてきて早く支度やパッキングができるようになります。
とにかく軽量化と使いやすくするために、透明のジップロックが便利です。
それから、100円ショップで手に入る軽い容器に、巡礼中に使い終わるだけのシャンプーやクリームを詰め替えるのです。
意外とケースが重いので、できる限り全ての化粧品類を軽い容器に詰め替えるべきです。
寝袋は 軽くて小さい羽毛がオススメ!
寝袋はリュックの中でもかなり場所をとる持ち物となります。
スペイン巡礼路上での、安い巡礼者用宿泊施設アルベルゲには簡単なマットレスと枕しか置いてありませんので、寝袋が必須アイテムです。
寝袋を持ち歩くのが大変なので、アルベルゲには泊まらずにホステルのみを選んでいる人もいますが、小さな村ではホステルがないところもあるので注意です。
寝袋は、とにかく軽くて、たたむと小さくなる羽毛がオススメです。少々値が張りますが羽毛が良いです。
綿のものだと重くて、かなりの大きさになってしまいリュックの中身を占領してしまうからです。
羽毛の寝袋はきれいにたたむとペットボトルほどの小ささになるので、持ち歩くのがとっても楽です!
防寒のためにも羽毛の寝袋が良いです。
着替えは3日分のみ!
下着は3日分で十分です。冬場以外だったら手洗いしてアルベルゲの庭に干しておけばきれいに乾きます。
ほとんどのアルベルゲに洗濯機、乾燥機が設置してあり、それを各3ユーロほどで使うことができます。
洗濯の大変なところは洗濯物を絞る時。かなりの握力が必要になり疲れてしまいます。
私の場合、2回目以降の巡礼では、ほとんど洗濯機を使用しました。
余計なストレスがなくなったので3ユーロは安いと理解しとにかく洗濯機で洗いました。
干す時間がなかったり、乾かなかった時は、夜間アルベルゲの室内に干させてもらったり、乾燥機を使いました。
スペイン巡礼中の洗濯について 詳しくはこちら👉
また、シャワーを浴びた後は、翌日歩く格好の洋服を着てそのまま寝ました。
朝起きた後ははそのまま行動できます。
人によっては、寝る時用のズボン、歩く時のズボンを決めておいて、そのズボンをたまに洗うようにしているようでした。
みんな、それぞれ洋服やタオルをベッドにかけて寝ています。
スペイン巡礼に持って行くお化粧品 軽い!少ない!時短! 吟味に吟味を重ねて持っていくものを選ぶべし!
女性に取ってお化粧品も持ち歩く必要があるので、とにかく物を減らす努力が必要です。
私は、お化粧売り場に行くたびに、スペイン巡礼で使うための、時短、物を減らす工夫のことばかりを考えてお化粧品を物色しています。
とにかく軽く、とにかく物を減らす、そして、朝ぱぱっとお化粧を済ませたい!その思いで、、、
お化粧品の物を減らす工夫!時短!を考えた結果、行き着いた結論は以下の通りです!
女生必見!スペイン巡礼の準備 お化粧品編 詳しくはこちら
基礎化粧品はオールインワン!
化粧水、乳液、クリーム、美容液、化粧下地、、、全てを兼ね備えたオールインワンがオススメです。
品数は少なくなるし、混んでいるシャワールームでも、ささっとつけることができます。
さっぱりタイプや濃厚タイプ等があるので自分の肌に合うオールインワンを探してみてくださいね。
必須アイテム 日焼け止め!
日差しの強いスペインでは、オールシーズン、日焼け止めが必要です。
私の場合、顔と首には日焼け止め効果の強いファンデーションを日焼け止めとして併用しました。
休憩するたびに、顔にはファンデーションでお化粧直しをして日焼けを予防しました。
腕には、長袖と手袋を使うので日焼け止めは使いませんでした。
全ての化粧品を 軽い容器に詰め替える!
シャンプーやクリーム等の化粧品は、日数に合った量を持っていくべきです。
余分なものを持って行って重くならないように吟味を重ねます。
100円ショップで買った軽くて使い易い容器に詰め替えます。
クレンジングも洗顔料も、シャンプーもトリートメントも、全ての化粧品は軽い容器に詰め替えます。
必要なものは現地でも買える!
石鹸やシャンプー等はどんな小さな村でもお店で手に入りますし、少し大きな村になると着替え等も化粧品等も買うことはできます。
もう少し大きな街に行くと洋服やバック等も買うことはできます。
石鹸やシャンプーが足りなくなったとしても、生活用品はどこでも手に入れることは可能です。
要らないものは思い切って捨てるべし!
必要だと思って持ってきた着替え等の荷物。
いらないものはアルベルゲに置いてきたり、ゴミ箱に捨ててしまいましょう。
気楽に歩ける方が よっぽどお得です。
捨てられないものは、最終地のサンティアゴ・デ・コンポスティーラにある郵便局に送って郵便局留にすることもできます。
サンティアゴまで要らない荷物を郵送する方法 詳しくはこちら👉
紙を持ち歩かない!
全ての情報をスマホで写メっておけば、いろいろな紙を持ち歩かなくても良いです。
例えば、地図やガイド本も全て写メっておけばかなりリュックを軽くすることは可能です。
地図やアルベルゲ情報は アプリ「Camino」をダウンロードしておくと大丈夫です。
ただし、スマホをなくした場合、スマホが開けなくなった場合を考慮して、必要な情報を一枚の紙に書き留めておくと良いです。
行き帰りのチケット情報や、カード情報、様々な連絡先等です。
ウルトラライトダウンを勧める理由!
スペインの北部にあたる巡礼路では、夏でも朝晩冷え込みます。
そこで活躍するのがユニクロのウルトラライトダウン。小さく折り畳むことができるのでリュックの隅っこに入れておくと安心です。
春、秋でも、重ね着の上に「ユニクロのウルトラライトダウン」。
真冬でも、ウルトラライトダウンを日常着に、上からもっと暑いダウンや厚めのウインドブレーカーを着ると良いです。
夏場は、軽めのウインドブレーカーやパーカーで十分です。
世界一周する多くの人が「ユニクロのウルトラライトダウン」を持ち歩いているみたいで、旅をする人たちには大人気のようです。
軽量化と最小化を考えると、寒さ対策にはダウンがオススメです。
PCではなくスマホを!デジカメではなくスマホを!
5〜6年ほど前と比べると、スペイン巡礼路でもデジカメを持つ人を見なくなりました。
ほとんどの人がスマホで写真を撮っています。
ブログを書くためにPCを持ち歩く人もいますが、スマホで十分だと思います。
PC、スマートホン、デジカメ、アダプター、バッテリーを持ち歩くと結構な重さになってしまいます。
たかが100g、されど100g!
たかが100g、されど100g!100gの小物が集まって1kgになるのです。
スペイン巡礼に旅立つ前に吟味に吟味を重ねてみてはいかがでしょうか?
私の直近のスペイン巡礼では、準備中に小さな鏡を持っていくかどうかを1ヶ月以上、出発直前まで悩みました。
結果、持って行かなかったのですが、
「あると便利」というものは「なくてもなんとかなる」ものだと実感しています。
小さな100gにも満たない鏡でしたが、お化粧をするときにあったほうが楽なんだけど、ファンデーションの容器についている鏡を使用すればよかっただけなのです。
100gって薄めのノート一冊くらいの重さです。
たかが100g、されど100gです。
リュックを次の宿泊地まで運んでくれるバッグサービスがある!快適な旅にしたいあなたのためのバッグサービス!
どんなに軽量化したとしても5kg以上にはなってしまうリュックの重さ。これを軽いととるか、重いととるか。。。
日々、巡礼路を歩いていくうちに、体が慣れていくのでリュックの重さが気にならなくなったという人もいれば、毎日疲労がたまっていきリュックの重さが日々気になっていくという人も。
足を痛めてしまう人は本当に多いし、リュックの重みで肩が痛くなっていくことも多いです。そんな時、スペイン巡礼を諦めたくない場合には。。。。
スペイン巡礼 フランス人の道には、リュックを次の宿泊地まで運んでくれる
バッグサービスがあります。
バックサービスを使って、小さなリュックで快適に巡礼を楽しむことができます。
バッグサービスについて 詳しくはこちら👉
料金は4ユーロから7ユーロ、2〜3社が運営しています。
ほとんどのアルベルゲで、リュックを運んでもらえる
バッグサービスを使うことができます。
バッグサービスを1回使用してみてください。重い荷物を持たないその楽さに巡礼路の楽しみ方が一変します!
歩くことが苦にならなくなり、その身軽さから、ちょっと道を逸れて景色を楽しんだり写真を撮ったり、丘に登ってみたり、、、さらに自由な冒険ができるので、バッグサービスをオススメします!
究極!身軽な巡礼を続けた若者!
2016年のスペイン巡礼で出会った若者がいます。彼はみんなから驚きと賞賛の声を浴びていました。なんと、、、、
その若者は写真のような紐で縛ったナイロンバックだけで巡礼を続けていました。
中身を聞くと 石鹸、着替え1組、Tシャツ、タオル1枚のみだったのです。
「寝袋は?」と聞くと宿泊施設(アルベルゲ)で毛布を借りて寝るとのことでした。巡礼中もかなりのミニマリストぶりにみんなびっくりしていました。
「本当に必要なものって何なんでしょうね」と考えさせられる一件でした。笑。
巡礼中は究極のミニマリスト?!リュックの中の荷物 詳しくはこちら
皆さんも巡礼中のリュックの中身の
軽量化に楽しく勤しんでみてくださいね!
以上、リュックの軽量化につきまして書いてみました。