スペイン巡礼「フランス人の道」ルートのスタート地となるサンジャンピエドポーはどんな村なのでしょうか?
スペイン巡礼でいちばんメジャーなルート「フランス人の道」の始発地として、
サンジャンピエドポーという村からスペイン巡礼を始める人が多いです。
スペイン巡礼を5回経験したMiyukiがお伝えします。
参考にしていただければ嬉しいです。2019年2月現在の情報です。
「フランス人の道」の最初の村 S.J.P.Pサンジャンピエドポー
S.J.P.Pサンジャンピエドポーはフランスとスペインの境にある人口1,500人の小さな巡礼村です。まだフランス側です。
しかし、「フランス人の道」をこの村から歩き始める人が多いので、巡礼者がいっぱいのにぎやかな村となっています。
最終目的地
サンティアゴ・デ・コンポスティーラまでおよそ800kmの道のりが、スペイン巡礼「フランス人の道」です。
巡礼者たちは、この村で、初めての巡礼者用宿泊施設アルベルゲに泊まり、明日から始まる巡礼の日々に想いを馳せながら喜びと不安の中で眠るのです。
そして翌日巡礼がスタートしたら、初日から
ピレネー越えの洗礼を受けることになります。
日本からサンジャンピエドポーへの行き方 詳しくはこちら
サンジャンピエドポー以外のスペイン巡礼路上の街への行き方 詳しくはこちら
サンジャンピエドポーはフランスの最も美しい村に加盟
フランス側にある
サンジャンピエドポーは、石造り白壁の家並みも可愛らしくて美しい村です。
2016年に フランスの最も美しい村の一つとして認定されました!
「やはり!最も美しい村に選ばれたか」という感じです。
巡礼者以外にも観光客も多いです。
巡礼事務所で巡礼手帳「クレデンシャル」をゲットしよう!
まずは、サンジャンピエドポーの中心地にある
巡礼事務所で
巡礼手帳「クレデンシャル」をゲットして、スペイン巡礼がスタートします!
サンジャンピエドポー駅から 巡礼事務所(赤☆印)への行き方は下記の地図の通りです。
巡礼事務所の開いている時間は7:30~20:00ですが、13:00~14:30はシエスタで休み時間となります。季節により変動があります。
巡礼手帳クレデンシャルは、パスポートナンバーや名前、生年月日等を伝え、2ユーロほどを支払うともらうことができます。
サンジャンピエドポーのメインストリートにある巡礼事務所は常に巡礼者がごった返しているので、すぐ場所はわかると思います。
巡礼手帳クレデンシャルを手に入れたら、巡礼者用宿泊施設アルベルゲに泊まる事ができるので、今晩のお宿アルベルゲへ向かうと良いです。
アルベルゲの場所は巡礼事務所で教えてくれます。
巡礼事務所にもアルベルゲが併設していますし、私営アルベルゲやホステルもたくさんあります。
巡礼手帳「クレデンシャル」 詳しくはこちら
サンジャンピエドポー巡礼事務所の住所、行き方 詳しくはこちら
巡礼者の証 帆立貝を手に入れよう!
巡礼している証である帆立貝を手に入れてリュックにくくりつけると、巡礼ムードが一気に上がります。
巡礼事務所で寄付制(Donation)で手に入れることができるし、おみやげ屋さん等で2ユーロほどで買うことができます。
実際、帆立貝をリュックにつけて歩いている人は、全体の4分の1くらいかなと思います。
私はリュックが少しでも軽いほうが良かったので、ここでは購入しませんでした。
小学生の娘は帆立貝を欲しがったので、1個ゲットしました。
サンジャンピエドポーで木製の杖をゲットしよう!
巡礼グッズを売っている小さなお店もあるので、買い忘れたものを買い求めることもできます。
巡礼グッズのお店では、歩いている間に役に立ちそうなものや、持っていると便利かも、、、とグッズを見ていて思わず買いたくなってしまいます。
しかし、少しでも持ち物は軽量化するべきなので、欲しいものもぐっと堪えます。
ストックを持っていない人は、木製の本物の杖をおみやげ屋さん等で買う事が出来ます。
この村以外でも、そこそこ大きな巡礼路上の街には、杖は7ユーロから10ユーロほどで売っています。
ストックや杖を持っていると、足への負担が減るので坂道が嘘のように楽になります。
杖、スティックについて 詳しくはこちら
要らない荷物は目的地サンティアゴ・デ・コンポスティーラまで郵送しよう!
日本を出国、帰国時用、または観光時用の洋服や靴、化粧品、ドライヤーなど、巡礼中に要らないものがあったら、目的地サンティアゴ・デ・コンポスティーラまで送ることができます。
目的地サンティアゴ・デ・コンポスティーラで1ヶ月以上も預かってくれるサービスがあります。
新しい情報は
ツーリストインフォメーションで詳しくは聞いてください。
ツーリストインフォメーションで送り先の住所を教えてくれますので、サンジャンピエドポーの
郵便局から送ってしまいましょう。20ユーロほどかかりますがかなり身軽になれます。
ツーリストインフォメーションと郵便局(La Poste)の位置です。
私の場合は、日本を出国、帰国、他の国で観光する時もいつも巡礼用の完全なカジュアルの格好(登山の行き帰りでしょう!?的な格好)で移動しています。
ヨーロッパではみんなカジュアルなので違和感はないのですが、問題は日本国内です。
国内線の飛行機に乗る時などは、綺麗な格好をしている人たちの中で完全に浮いてしまいます。
特に靴!!トレッキング用の汚れた靴!!が空港で気になります。笑
巡礼中は
荷物を次の村の宿泊地まで運んでくれるバックサービスもあるので、次回は少し綺麗めの靴や洋服を1着くらい持って行こうかなと考えています。
バッグサービスを毎日利用するとかなり楽です!
[最新情報]スペイン巡礼 重いリュックから解放される! バッグサービスを利用する方法 詳しくはこちら
明日から始まる巡礼に備えて ゆっくりと村の散策へ!
巡礼者用宿泊施設アルベルゲにチェックインして、荷物を置いたら、村の散策に行くと良いです。
城壁のあるサンジャンピエドポーの村は、石造りの古い家並みが残っていて、まるで中世の時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
ゆっくりと散策してみてくださいね。
明日から歩くことになるペイン巡礼路にある村々には、中世の頃の教会や、築2~300年以上、もっと古い時代に建てられたであろう家などがたくさん現れてきます。
古い石畳等もあり雰囲気が独特なのでとっても楽しみです!
夜ご飯を村のレストランで食べよう!
夕飯の時間になったら、村の中にレストランがたくさんあります。
スペインには「
メヌー」というセット料理を、巡礼者価格で9ユーロから12ユーロほどで食べることができます。
サンジャンピエドポーはまだフランス内ですが、このメヌーのような食事をとることができます。
明日からの巡礼も、このようなメヌーを毎日食べることができるので楽しみです!
疲れないようにたくさん栄養をとっていきましょう。
私は「栄養をたくさん取らなくては歩けなくなる」と思い、巡礼中はいろいろ食べていたら、2kgくらい太ったという事実。
毎日20km以上も歩いて、太るってどういうこと!?
それほど、巡礼中にはたくさん美味しいものがありますよ!
「メヌー」詳しくはこちら👉スペイン巡礼者にも大人気!お得なセット料理
スペイン巡礼1日目!はどんな行程?ピレネー山脈越えはちょっとハードだけどハイキングみたいな道!
S.J.P.Pサンジャンピエドポーから
ロンセスバージェスまで行程は、約25km。
サンジャンピエドポーに宿泊した翌朝は、ピレネー山脈を超えて行く道のりです。
ピレネー山脈とは言っても、ちょっとハードめのハイキングという感じの道です。
バリバリの登山という感じではないので安心してくださいね。
ただし、標高は高いので、霧や嵐など天候には注意が必要です!
サンジャンピエドポーに宿泊した翌朝 7時前には出発したほうが良い!
歩き始める初日だと、いきなりの山道がきつく感じると思いますので、ゆっくり歩くためにも、朝は早めに7時ごろまでには出発したほうが良いと思います。
夏場には、もっともっと早くまだ暗いうちにみんな出発して行きます。
暑さの中ピレネー山脈越えをするのはきついので、少しでも涼しいうちに歩いていこうという考えです。
少しでも朝が遅くなると、みんな他の巡礼者は出発してしまっていて、寂しい巡礼路に感じてしまうかもしれません。
山道では、他の巡礼者の姿がちらほらと遠くに見えるだけで、安心するものです。
複数で歩いている時はしゃべりながら歩いていると つい道標を確認し損なってしまいますので、これも注意です。
フランス人の道は迷いにくいですが、道を間違えて引き返してしまい余分に歩く人も多いです。
1時間ほど歩いても歩いても道標が出てこないので、道を間違えた!と気づくパターンです。
最近は、スマホにGPS機能が付いていたり地図も簡単に出てくるので安心です。
オフラインでも現在位置がわかる地図アプリ「Maps.me」を入れるのをオススメです!
食料と水が必要!
サンジャンピエドポーから5km先のHontoオント、8km先のOrissonにBarがあるだけで、その先は山道となりBarや巡礼者用宿泊施設アルベルゲがありません。
サンドイッチ等の食料を持って行ったほうが良いです。水飲み場もありますが、水の入ったボトルを持っていったほうが良いです。
多少の霧雨くらいなら山道でも大丈夫だとは思いますが、天気が悪い場合には、舗装された迂回路をお勧めします。
ピレネー山脈越えの道については、巡礼事務所で親切に詳しく説明してくれるし、分かりやすい写真入りの地図、高低表もくれます。
スペイン巡礼の始まり!サンジャンピエドポーの夜はゆっくり休もう!
いよいよ翌日は巡礼がスタートします。
初めての巡礼者用の宿泊施設アルベルゲの寝心地はいかがでしょうか?
最初は、共同シャワーの使い方や、共同のベッド部屋に戸惑うかもしれません。
寝袋や身の回り品の整理やパッキングにも時間がかかるかもしれません。
しかし、日に日にどんどん慣れていって、楽しくもちょっと不便で面白いアルベルゲ生活を送ることができるようになると思います。
アルベルゲでは巡礼者どうし仲良くなれる素敵な場所です。元気があるときは消灯時間までしゃべっている人が多いです。
アルベルゲについて詳しくはこちら。アルベルゲってどんなところ?
自分のペースで自分だけのスペイン巡礼 カミーノを楽しんで!
翌日から歩くときは、周りの景色を楽しみながら、疲れないように息を整え小股で歩き、十分水分と休憩をとりながら歩いてくださいね。
何かを感じながら歩いても、何にも感じずに歩いても、
スペイン巡礼 カミーノは自由な旅です!
体調だけ気をつけて、一生忘れられない素敵な巡礼の日々となりますように!
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